【株式 IPO銘柄ウォッチ】4380 Mマート

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はにわ官房長官
冬季オリンピックで盛り上がる昨今であまり目立ちませんでしたが、日銀の黒田総裁が再選されましたね。再選により引き続き株式市場にお金が投入されるのでしょう。アメリカ市場の動きが気になりますが、引き続き調子を維持しそうな日本の株式市場を、IPO銘柄を中心にウォッチしてみたいと思います。

2017年のIPO(新規株式公開)は90社でした。

2016年が83社でしたので8%増です。2015年の92社の水準に戻った感じですね。

さて今年のIPOはどんな感じになるでしょうか?

2018年の1社目は東証マザーズに2/23に上場したMマート(証券コード4380)1社です。

MマートのIPOの状況を見てみたいと思います。




会社情報

会社名 株式会社Mマート
証券コード 4380
会社Webサイト https://www.m-mart.co.jp/
目論見書 こちら

Mマートの会社情報です。

事業や社長ポリシーはこちらのビデオが分かりやすいと思います。

また、成長可能性に関する説明資料はこちらです。

食品の卸販売のマーケットプレイスがメインの事業です。

飲食店経営の経験豊富な社長がIT化を促進し、買い手のために効率的に売り手・買い手をマッチングさせるサイトが運営されています。

効率化の結果、売り手の販売価格が下がることで買い手が付き、マーケットプレイスとして成功した会社のようです。

経営経験があり食品業界を熟知した社長が、卸各において見極めが付くことが大きな成長の原動力となったようです。

資料を見て、経営方針に信念があり、とてもしっかりしているなぁ、と感じました。

売上の構成は、食材のマーケットプレイスのMマートが58.6%、食材以外のマーケットプレイスのBnetが17.2%、卸・即売+ソクハンで23.6%です。

3事業とも成長中です。

ビデオの中では社長が「売り手企業から月額25,000円しかいただかない」と言ってましたが、出来高制でシステム利用料が発生するようですね。

収益モデルは事業毎に異なるようです。

IPO市場情報

 上場日  2018年2月23日
 市場  東証マザーズ
 単元株  100株

まだ売り上げ規模が50億円ほどなので、IPOの市場は東証マザーズですね。

ブックビルディング情報

 期間  2018年2月6日-2月13日
 仮条件  1,140円~1,240円(想定価格1,190円)
 公募価額  1,240円

ブックビルディングの結果で、公募価額は上限の1,240円に決定しています。人気がありますね。

公募・売出株価情報

 公募株数  453,400株(77.2%)
 売出株数  134,000株(22.8%)
 公募価額  1,240円
 引受価額 1,140.80円
 調達額(手取金額) 517百万円(507百万円)
 発行済株式総数 2,445,400株
 公開株数 587,400株(24.0%)
 公募時価総額 3,032百万円

手取金は、システム開発要員と営業要員の増員に充てる予定となっています。

シンジケート団構成情報

 みずほ証券  365,400株 80.6%
 大和証券  17,600株 3.8%
 SMBC日興証券  17,600株 3.8%
 岡三証券 17,600株 3.8%
 マネックス証券  17,600株 3.8%
 SBI証券  17,600株 3.8%

みずほ証券が主幹事です。

初値と株価推移

 初値  5,380円
 暴騰率  333.9%
 初値時価総額  13,156百万円
 最高値  6,970円
 初値からの高騰率 29.6%

初日は値付かずで、2日目に暴騰率333.9%で初値。その後に29.6%UPの最高値6,970円まで行ってます。

とても良い株価推移ですね。

年初は公開銘柄が少なく人気化し易いのもありますが、主幹事のリードが上手く行ったのではないかと思います。

業績情報

会社が発表した情報です。

直近2017年1月期 2018年1月期予想 成長率
 売上高(百万円) 532 600 12.7%
 経常利益(百万円)  52 113 117%
 当期利益(百万円) 31 74 138%
 純資産(百万円) 101
 総資産(百万円) 317
 EPS(円) 15.92 37.47
 BPS(円) 51.19
 1株当配当金(円)

2018年1月期は第三四半期の売上高進捗率が74.6%、経常利益進捗率が77.8%と堅調な模様です。

考察

1回目の決算発表は上手く行きそうなので、当面の株価形成は地合次第でしょうか。

事業としてドメスティック市場をつかんでいるので、業績については日本国内の景気が影響要因かと思います。

経常利益率は19.6%と経営効率が高く、営業キャッシュフローも大きく伸びているようです。

景気変動に対する耐性が高そうなので、景気が悪化した場合は、他企業からMマートにビジネスが集まる可能性がある気がします。

3事業とも伸びてるようですし、Mマート社は当分の間は成長の可能性が高そうですね。

 

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はにわ官房長官

はにわ官房長官です。スローな旅行と下町が好きで何かと驚いてます。仕事もしてます。ブログ書くのとかWordpressいじるのとか初心者レベルですが何でもやっちゃいます。